Y.A
2010年入社
総合理工学研究科修了

Y.Aさん



【担当している仕事】

 フローリング材の印刷物の設計・開発を担当しています。合板やMDFと呼ばれる木繊維を集成した台板の上に、木目を印刷した化粧紙を貼り付けて製造します。化粧紙には変色しにくい、摩擦に強い、台板との接着性が良いといった性質が求められます。もちろん高い意匠性も重要です。
 目的とする発色、デザイン、機能を実現するために、原料の選定、調達や溶剤の配合、納品先の工場での加工のしやすさなどを考慮し、過去の実績やカタログ値を参考にラボで試作試験を行いながら製品仕様を決めます。このとき学生時代に学んだ化学物質に対する基礎知識が役立ちます。当社はラボが工場の一角にあるので、自分の設計がすぐに製品に反映されるのを見ることができます。

【入社の理由】

 色を扱う仕事で研究開発ができる仕事に就きたいと考えていたときに出会ったのが当社でした。色に興味を持ったのは、高校の化学実験で無水硫酸銅(CuSO4)を水和するときれいな青色の水溶液(CuSO4・5H2O)になることを知ってからです。白から青に化ける化学に興味をもち、大学では有機化学の研究室に所属して化学物質(ナフトキノン誘導体)の色の変化が起こる要因やメカニズムを研究していました。
 千代田グラビヤは食品包装材や筆記具、家電それに建装材と幅広く手掛けており、いろいろな印刷物の発色や物性のメカニズムを解き明かしながら仕事ができるということで入社を決めました。入社後は早くから専任のテーマが与えられ、自分の仕事が製品に直結するという緊張感を感じています。

graph_Y.A

【仕事のやりがい】
 ただ目指す物性を追求していた大学時代とは違い、ビジネスではコストの視点が欠かせません。どんなに良いものでも製造原価が販売価格より高くなっては製品化できません。国内・海外から材料を選定し、品質とコストの両面から検討を重ねて新製品を完成させたときは、格別な充実感があります。街中のマンションやオフィス、店舗で当社の床材や壁材を見かけると、開発当時の苦労を思い出します。
 お客さまの工場に出向いて技術サポートを行うこともあります。お客様の技術メンバーとの協働でアイデアを製品にしていく仕事は、大学時代の研究活動とは一味も二味も違う高揚感があります。

【将来の目標】
 印刷の仕事はお客様のご要望を受けて始まる受託型の案件が多いですが、潜在的なニーズに応える製品をこちらから提案できるエンジニアになりたいです。印刷技術はもちろん、化粧板やフローリング材の加工技術も重要です。新しい知見を得るための文献調査はもちろん、外部セミナーにも積極的に参加します。社内外から頼られるプロフェッショナルを目指しています。

【就活中の学生へひとこと】
 就活は自分と向き合うチャンスです。色々な会社を見て、自分をマッチした会社を探してみてください。精神的にも肉体的にも大変だと思いますが、息抜きもして頑張ってください。

R.Y
2015年入社
工学部卒

R.Yさん

【担当している仕事】

 ペットボトルのラベル(シュリンクと巻ラベル)の技術開発を担当しています。巻ラベルには、ホットメルトとディレートパック(熱で粘着性がでる物質が塗ってある)の二種類があり、ラベルの回転を好まれないお客様にご提案しています。
 易開封性の高い製品作りに向けて、ミシン目の大きさやピッチの研究もしています。新たに導入したレーザー加工機の活用にも取り組んでいます。

【入社の理由】
 学生時代は化学・高分子の勉強をしていたので、関連する分野での製品開発の仕事をしたいと考えていました。実際に製品開発の材料選定では素材の物性に関する知識を活かしていますし、新たな発見も多くあります。毎日、楽しみながら仕事をしています。

【会社の魅力】
 多くの種類の製品を取り扱っていることから、さまざまなタイプの仕事ができる環境があります。日常生活に身近にある製品の開発に若いうちからダイレクトに製品開発に携われることから、うまくいったときは大きな達成感を味わえます。
 社内の雰囲気はとても協力的です。課題の解決の相談にも乗ってもらえますから、自分の考え方やものの見方がどんどん広がっていきます。

【印象に残った仕事】
 納品先で生じたインキ関連の問題(裏ニスが白濁して見た目が悪くなった)を解決したことがあります。インキの質や製造工法を改良する工夫を検討して、同じ品質で透明性を確保することができ、お客様からも良好な評判を得ることができました。この案件でのインキの切り替えをすると共に、他製品でも使用するようになり、大きな達成感を感じました。

graph_R.Y

【今後の目標】
 目の前の課題を一つひとつ達成していくことを大切にしています。例えば、ペットボトルのラベルの外しやすさの追求です。外しやすくすると消費者の利便性は高まりますが、輸送中に衝撃で破れてしまいがちです。両方の視点から最適な製品設計を目指しています。
 また製造現場にやさしい製品仕様を見出すことも重要です。開発の視点に偏った条件設定をしてしまうと、気温・湿度などの環境要因やスピード・テンションなど機械設定が少しでもぶれただけでNGになりがちです。許容範囲の広い製造仕様を見出せると、製造現場の生産性と品質レベルが大きく改善され、みんながハッピーになります。

【就活中の学生へひとこと】
 いま勉強していることで100%対応できる仕事はなかなかありません。入社後も勉強していかねばなりません。あまり偏見を持たず、興味を持てそうな仕事を探してみてください。説明会に足を運ぶと意外な発見があるものです。
 まとまった時間をとれるのは学生の特権です。チャンスがあればいろいろな経験を積んでおくと、後々役に立ちます。初めて海外に行ったときは、人生観が変わるほどの衝撃を受けたことを覚えています。